目次
はじめに。

毎日の習慣は、
一日や二日では、ほとんど違いがわからない。
本を少し読む。
少しカラダを動かす。
英単語をいくつか覚える。
昨日と今日を比べても、ほとんど違いはない。
けれど、これが半年、一年と続くと、
少しずつ差が生まれてくる。
複利とは、
増えたものが次の増加を助ける仕組みである。
習慣にも、よく似たところがある。
この講義では、習慣に働く複利の力について、
述べていく。
習慣は、すぐには効かない。

習慣を始めても、
すぐに変化が見えるわけではない。
筋トレをしても、
一週間ではカラダは変わらない。
英語を勉強しても、
一ヶ月で急に話せるようにはならない。
この時期は、少しつまらない。
それでも、トレーニングには慣れてくる。
知っている単語も、少しずつ増えていく。
目に見える変化は、少し遅れてやってくる。
習慣は、習慣を連れてくる。

運動を始めると、食事が気になる。
食事が整うと、睡眠も大切にしたくなる。
一つの習慣が、
別の習慣を連れてくることがある。
反対も同じである。
夜更かしをすれば、朝が乱れ、
朝が乱れると、一日が乱れる。
生活の習慣は、一つずつ別々にあるようで、
どこかでつながっている。
だから、全部を変えなくてもいい。
まず一つを整える。
小さなよいきっかけが、
生活のほかの部分にも広がっていく。
複利を得るには、やめないこと。

複利には、時間がかかる。
派手に努力する必要はない。
少し読む。少し動く。少し勉強する。
低空飛行でも、
飛んでいるあいだは前に進んでいる。
昨日と今日では、ほとんど違いはない。
けれど、数年たてば、思っていたよりも
遠くまで来ているかもしれない。
習慣の複利とは、
そういう静かな力なのだと思う。
それでは、次回講義にて。🖐️

