目次
はじめに。

大学時代、陸上部のコーチが
よく口にしていた言葉がある。
「低空飛行で、飛び続けろ。」
高くなくていい。速くなくていい。
墜落さえしなければ、
少しずつ目的地には近づいていく。
当時は、練習を休むなという意味だと
思っていた。けれども今になって、
この言葉は、日々の習慣にも
よく当てはまると気がついた。
この講義では、習慣を長く続けるための
考え方について、述べていく。
最初から飛ばさない。

何かを始めると、人はつい張り切る。
毎日一時間勉強する。
週に五回、筋トレをする。
一か月で十冊の本を読む。
始めたばかりのころは、それでも続く。
気持ちも新しく、多少の無理も苦にならない。けれども、人の調子は毎日同じではない。
忙しい日もあれば、気分の乗らない日もある。
長く続けるには、調子の悪い日でも
飛べる高さを知っておく必要がある。
落ちない高さを決めておく。

読書なら、一章読む。
難しい日は、一ページだけ読む。
筋トレなら、いつものメニューを行う。
疲れている日は、一種目だけでもいい。
大切なのは、量よりも、
習慣の流れを止めないことである。
きつい日は、基準を下げる。
速度を落とし、飛ぶ時間を短くする。
細くても続いていれば、
また調子のよい日に高度を上げられる。
低空飛行で、飛び続ける。

元気な日は、高く飛べばいい。
疲れた日は、低く飛べばいい。
毎日同じ高さでなくても、
飛ぶことをやめなければ、
機体は少しずつ前へ進む。
長く続けたいことほど、
最初から飛ばしすぎないほうがいい。
今日できる高さで、今日も飛ぶ。
低空飛行で、飛び続けろ。
それでは、次回講義にて。✋

