正しい習慣設計。

正しい習慣設計。
目次

はじめに。

習慣を適切に設計すれば、
行動は無理なく生活の中に組み込まれていく。

多くの人は、習慣が続かない理由を、
意志の弱さだと考える。
だが、そうではない。習慣が続かないのは、
意志ではなく、設計の問題である。

どれだけ強く決意しても、習慣が
日常の流れに合っていなければ続かない。
最初から大きく始める。
毎日完璧にやろうとする。
モチベーションに頼る。
結果を急ぎすぎる。
そうした設計では、習慣は長く続かない。
反対に、習慣を適切に設計すれば、
行動は無理なく生活の中に組み込まれていく。

この講義では、習慣が続かない原因と、
正しい習慣設計の考え方について、
述べていく。


習慣が続かない原因。

習慣が続かない原因は、
大きく四つに分けられる。

習慣が続かない原因は、
大きく四つに分けられる。

  • 完璧主義。
    最初から毎日やろうとする。
    高い質を求める。
    完璧な習慣をこなそうとする。
    しかし、最初から高い基準を設定すると、
    一度できなかっただけで、
    習慣は崩れやすくなる。
  • モチベーションに頼る。
    やる気がある日は行動する。
    気分が乗らない日はやらない。
    これでは、行動が感情に左右される。
    習慣に必要なのは、
    やる気ではなく仕組みである。
  • ノイズの多い環境。
    スマホ。通知。散らかった机。
    すぐ手に取れる娯楽。
    誘惑の多い環境に身を置けば、
    良い習慣は続きにくくなる。
  • 過度な期待。
    短期間で結果が出ると考える。
    すぐに変化が見えると思い込む。
    だが、習慣の成果はすぐには現れない。
    変化が見えない時間を耐えられなければ、
    習慣は途中で途切れてしまう。

このいずれか、あるいは複数が
習慣を挫折させる原因になっている。


習慣を継続する方法。

正しく習慣を設計することで、
習慣は継続しやすくなる。

習慣を継続するには、以下の四つを前提に
習慣を設計する必要がある。

  • 習慣を1mmに分解する。
    新しい習慣は、最低ラインから始める。
    プッシュアップを一回やる。
    本を一ページ開く。単語を一つ覚える。
    最初から大きく始める必要はない。
    小さく始め、少しずつ行動の負荷を
    上げていけばいい。
  • 行動を紐づける。
    新しい習慣を、既存の行動の直後に置く。
    家に帰ったら、腕立て伏せをやる。
    風呂から上がったら、化粧水をつける。
    朝コーヒーを淹れたら、本を読む。
    行動のきっかけを固定することで、
    意志の力に頼らず動きやすくなる。
  • 環境を整える。
    良い習慣は、やりやすくする。
    悪い習慣は、やりにくくする。
    机を整理する。本を見える場所に置く。
    スマホを遠ざける。不要なものを捨て、
    必要なものだけを残す。
    環境が整えば、習慣は継続しやすくなる。
  • 時間を味方につける。
    新しい習慣を始めても、
    最初は何も起こらない。変化も見えない。
    重要なのは、
    すぐに結果を見ることではない。
    今日、行動したか。
    見るべきものは、それだけでいい。
    同じ行動の反復が、
    やがて成果へとつながっていく。

上記四つを前提に習慣を設計することで、
習慣は継続しやすくなる。


目の前の1mm。

水滴が石を穿つように、小さな行動の反復は、
時間をかけて人生を変えていく。

多くの人は、
大きな目標と期限で自分を動かそうとする。
三ヶ月で身体を変える。
半年で英語を話せるようになる。
一年で副業収益をつくる。
目標を持つこと自体は悪くない。
だが、遠くの結果ばかり見ていると、
目の前の行動がとれなくなる。

必要なのは、
大きな目標に圧倒されることではない。
目の前の1mmに集中することである。
腕立てを一回やる。単語を一つ覚える。
本を一ページ開く。それだけでいい。

小さく、低く、静かに続ける。
その積み重ねだけが、
やがて大きな結果になる。
水滴が石を穿つように、小さな行動の反復は、
時間をかけて人生を変えていく。

習慣設計とは、
その一滴を落とし続けるための仕組みを
つくることである。
それでは、次回講義にて。✋


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