目次
はじめに。

水滴は、同じ場所に落ち続けると、
やがて石に穴をあける。
水はやわらかく、石は硬い。
それでも、長い時間をかければ、
石の形を変えていく。
人の習慣も、これに似ている。
たった一回の行動では、
変化はほとんど見えない。
けれど、小さな行動は、
少しずつ積み重なっていく。
この講義では、
小さな行動について、少し考えてみたい。
変化は、あとから見える。

髪が伸びていることも、
カラダに贅肉がついてきたことも、
昨日と今日を比べるだけでは、
よくわからない。
ところが、何か月か前の写真を見ると、
あれ、と思うことがある。
習慣にも、そういうところがある。
昨日の一回に、今日の一回が重なる。
一つひとつは小さくても、
同じことを繰り返しているうちに、
少しずつ、形になっていく。
変化は、たいていあとから見えてくる。
水滴は、向きを選ばない。

夜更かしを一日しても、
翌日、少し眠いくらいで済む。
運動を一度さぼっても、
見た目はほとんど変わらない。
だから、今日くらいはいいかと思う。
けれど、その一回も、
続けば習慣になっていく。
気づかないうちに頭が重くなり、
ジムへ向かうのも面倒になる。
よい習慣も、悪い習慣も、
小さな行動が重なってできていく。
大切なのは、一回の行動よりも、
毎日の行動が、どちらへ向かっているかを
見ることなのだろう。
今日も一滴。

石に穴があくまでには、
数えきれないほどの水滴が落ちている。
どの一滴も、
それだけでは、たいした力を持たない。
それでも、同じ場所に落ち続けることで、
長い時間をかけて、石の形を変えていく。
今日の勉強も、今日のトレーニングも、
夜更かしをやめて早く眠ることも、
一つひとつは小さなことだ。
けれど、続けるうちに、
少しずつ自分の形を変えていく。
大きく変わろうとしなくていい。
今日も一滴。
明日も一滴。
そのくらいの歩みが、
案外、人を遠くまで運ぶのだと思う。
それでは、次回講義にて。✋

